金・銀ラリーの背景を解説 — 急騰の背景

投資

今回は今年話題になった「金・銀のラリー」について書いていきます。投資判断は自己責任ですが、「何が起きているか」を押さえておくだけでも相場の見方が変わります。

※本ブログの情報は、特定の金融商品への勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断は自己責任で行ってください。

はじめに

金は年初来でおよそ+70%前後、銀は+160〜180%の大幅上昇を記録する場面がありました(ピークで金は約$4,400/oz、銀は$70〜80/oz台を観測)。

これは一つの要因ではなく、ドルの弱含み(利下げ期待)・中央銀行やETFへの資金流入・銀の産業需要増・供給制約・地政学リスクが重なった複合要因です。

ラリーを生んだ主な要因

  • 実質金利の低下(米利下げ期待) 実質金利が下がると利息を生まない資産である金の魅力が相対的に高まります。ドルが弱含む局面は貴金属にとって追い風です。
  • 中央銀行と機関投資家の買い 年間を通じて中央銀行の買い入れが続き、金ETFへも資金が流入。ETFの保有量は増え、需給が引き締まりました。
  • 銀は“投機+実需”のダブルパンチ 銀は太陽光パネルやEV、電子部品での産業需要が大きく、構造的需要増の上に投機資金が流入。結果として銀の上昇は金を上回る局面が生まれました。
  • 供給面の懸念 鉱山生産や精錬能力、在庫の動きは価格に直結します。在庫縮小や一部供給制約が報じられると、相場が敏感に反応しました。
  • 地政学リスク ウクライナや台湾海峡周辺の緊張など、不確実性が高まると「安全資産」として金に資金が向かいやすくなります。

ポイント

  • :ピークで年初来約+70%前後を観測。ETF保有量は約3,900トン台へ到達するイメージです。
  • :ピークで年初来で約+160~180%の上昇。急騰・急落の振幅が大きく、短期的なボラティリティが非常に高いです。
  • ETF流入:例として11月だけで数十億ドル(約52億ドル程度)の流入が観測された。というような月次の大口流入が相場を押し上げるトリガーになりました。

投資家向けのすぐ使える示唆

  • ポジション管理を最優先に:銀は特にボラティリティが大きい。レバレッジ商品は小さめに。金は資産の5〜10%程度を目安に分散先として検討する投資家が多いです。
  • 長期保有の目的をはっきりさせる:インフレヘッジや通貨分散のためか、短期の値動き狙いかで商品(現物、ETF、先物、鉱業株)の選び方が変わります。
  • コストと流動性を確認:ETFの信託報酬、売買スプレッド、現物保管コストなどは長期収益に効きます。
  • ニュースウォッチを怠らない:FRBの声明、ドル動向、中央銀行の買い入れ、精錬・在庫の報道、CMEの証拠金変更などが短期相場を動かします。

まとめ

今年の貴金属ラリーは、ドルの弱含み・中央銀行/ETFの買い入れ・銀の産業需要・供給制約・地政学リスクが同時に重なって起きたものです。

一度にすべて予想するのは不可能ですが、「何が起きているか」を分解して押さえておくことで、相場の急変に慌てず対応できます。

今回はここまでになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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