新NISA2年目の結果発表!オルカン・S&P500が過去最高残高を更新

投資

※本記事は2026年1月時点のデータをもとに作成しています。

※本ブログの情報は、特定の金融商品への勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断は自己責任で行ってください。

2024年から始まった新NISAも、2年目である2025年が終了しました。

2025年12月末時点の投資信託残高データが出揃い、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がともに過去最高残高を更新したことが明らかになりました。

今回は、新NISA2年目の投資信託トレンドを振り返りながら、2026年に向けて個人投資家が押さえておきたいポイントを整理していきます。

オルカン・S&P500が圧倒的な強さを見せた1年

まず、2025年の投資信託市場を象徴する数字を見てみましょう。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、2025年12月末時点の純資産総額が9兆8,364億円に到達。前月から約3,000億円増加し、2018年7月の設定以来、過去最高を更新しました。そして2026年1月7日時点で、純資産総額は10兆170億円となり、10兆円を突破しました。

一方、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」は、2025年の年間資金流入額が2兆4,541億円となり、単一ファンドの年間資金流入額として歴代最大を記録しました。純資産総額も過去最高を更新しています。

新NISAが始まる前から人気だった2ファンドですが、制度開始後もその勢いは衰えるどころか、むしろ加速しているのが現状です。

なぜこの2ファンドが選ばれ続けるのか

個人投資家がオルカンとS&P500に集中する理由は、突き詰めるとシンプルです。

1. 圧倒的な低コスト

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトを掲げています。オルカンの信託報酬は年0.05775%、S&P500は年0.0814%(2025年1月25日より適用)と、業界最安水準クラスのコストです。

長期投資において、コストは確実にリターンを削る要因です。「どれを選べばいいかわからない」という初心者にとって、「とりあえず最安クラスを選んでおけば大きな間違いはない」という安心感があります。

2. わかりやすい投資対象

S&P500は米国を代表する500社、オルカンはMSCI ACWI(全世界株式指数)に連動し、先進国・新興国あわせて約47カ国に分散投資できます(組入銘柄数は時期により変動)。どちらも「これ1本でOK」という明快さがあり、投資初心者でも迷わず選べます。

3. 新NISAとの相性の良さ

新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも購入可能で、非課税メリットを最大限に活かせます。当ファンドはこれまで分配金実績がなく、複利効果を効率的に享受できる点も長期投資家に支持されている理由です。

2025年に好成績を収めたファンドは?

オルカンとS&P500が資金流入額では圧倒的でしたが、年間リターン(値上がり率)という観点では別の顔ぶれも見えてきます。

2025年に好成績を収めたファンドの傾向として、以下のセクターが挙げられます。

  • 金鉱株関連ファンド
  • 半導体関連ファンド
  • インド株ファンド

特に金価格は2025年も上昇基調が続き、金鉱株ファンドは高いリターンを記録しました。また、AI需要を背景にNvidiaをはじめとする半導体銘柄が好調で、「iFreeNEXT FANG+インデックス」などテック系ファンドも人気を集めています。

ただし、これらのファンドはボラティリティ(価格変動)も大きい点には注意が必要です。「2025年に上がったから2026年も上がる」とは限りません。あくまでコア資産はオルカンやS&P500で固めつつ、サテライト的に組み入れるのが現実的な使い方でしょう。

2026年1月のスタートダッシュは?

新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の合計360万円です。毎年1月になると、「年初に枠を使い切りたい」という投資家が一斉に動く傾向があります。

2026年1月の第3営業日にあたる7日のデータによると、オルカンとS&P500の合計で約2,500億円の資金が流入しました。オルカンは1日の流入額として設定来最高を更新しています。

ただし、この数字は2025年1月の同時期(約2,900億円)と比較すると若干下回りました。これは「新規参入の勢いが落ち着いた」という見方もできますし、「まだまだ高水準」という見方もできます。いずれにせよ、新NISAへの資金流入が継続していることは間違いありません。

2026年、インデックス投資家が意識すべきこと

新NISA2年目を終えて、個人投資家として2026年に意識しておきたいポイントを整理します。

1. 為替リスクは常に存在する

オルカンもS&P500も、投資先は海外資産です。2025年は円安が進行したこともあり、ドル建て資産の円換算額が増え、リターンを押し上げる形になりました。しかし、円高に振れればリターンは目減りします

「ドル建てでは上がっているのに、円建てだとマイナス」という局面は過去にも何度もありました。為替変動は長期投資において平準化されるとはいえ、短期的にはストレス要因になりうることは覚えておきましょう。

2. 日銀の金融政策に注目

日銀は2025年12月18〜19日の金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.75%程度に引き上げました。2026年も追加利上げの可能性が市場で意識されています。金利上昇は一般的に株式市場にとってはネガティブ要因ですが、一方で円高要因にもなりえます。

日銀利上げが市場に与える影響(政策金利0.75%)でも解説していますが、金融政策の動向は引き続きウォッチしておく価値があります。

3. 淡々と積み立てを継続する

結局のところ、インデックス投資家がやるべきことは変わりません。「売却せずに投資を続けること」が長期リターンの源泉です。

2025年は米国株も日本株も堅調な1年でしたが、2026年がどうなるかは誰にもわかりません。相場が上がっても下がっても、毎月の積立を淡々と続けることが最も再現性の高い戦略です。

こうした局面での心構えについては「利上げ局面でインデックス投資家がやるべきこと・やらなくていいこと」も参考にしてください。

まとめ

最後に、今回のポイントをまとめます。

  • オルカンは2025年の年間資金流入額2.4兆円で歴代最大を記録
  • S&P500は純資産総額10兆円を突破し、過去最高を更新
  • 2ファンドが選ばれる理由は「低コスト」「わかりやすさ」「NISAとの相性」
  • 2025年のリターン上位は金鉱株・半導体・インド株などセクター特化型
  • 2026年も淡々と積立継続が基本戦略

新NISA2年目が終わり、制度としてはすっかり定着した感があります。オルカンとS&P500への資金集中は「日本人の投資行動が合理的になってきた証拠」とも言えるかもしれません。

2026年も、焦らずコツコツと資産形成を続けていきましょう。

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