※本ブログの情報は、特定の金融商品への勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断は自己責任で行ってください。
2026年2月、ついにメガバンク3行の普通預金金利が0.3%に引き上げられました。 あおぞら銀行BANKに至っては普通預金で0.75%と、少し前では考えられない水準になっています。
「預金金利がこれだけ上がったなら、無理に投資しなくてもいいんじゃない?」
こんな声もちらほら聞こえてきますが、果たして本当にそうなのか。 今回は預金金利の最新状況を整理しつつ、新NISAとの使い分けについて投資家目線で考えてみます。
日銀利上げの現状と今後の見通し
まず現状を整理しておきます。
日銀は2025年12月の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げました。これは1995年以来、約30年ぶりの高水準です。
さらに、野村證券のメインシナリオ(出典)では、2026年6月と12月にそれぞれ0.25%ずつの追加利上げが想定されていて、仮にこの通りに進んだ場合、年末には政策金利が1.25%に達する可能性があります。※あくまで一つのシナリオであり、経済情勢によって変わります。
つまり、預金金利はまだ上がる余地があるということですね。
政策金利の推移や最新の決定内容については日本銀行の公式サイト(金利・預金関連統計)で確認できるので、気になる方はチェックしてみてください。
【2026年2月最新】普通預金金利 銀行別比較
2026年2月2日改定後の主なネット銀行・メガバンクの普通預金金利をまとめました。
| 銀行名 | 普通預金金利(税引前) | 条件 |
|---|---|---|
| あおぞら銀行BANK | 0.75%(100万円以下)/ 0.50%(100万円超) | 条件なし |
| 東京スター銀行 | 0.70% | 給与振込または年金受取口座に指定 |
| auじぶん銀行 | 0.31%〜最大0.65% | 通常0.31%。まとめて金利優遇で0.51%、プレミアム金利優遇で最大0.65% |
| GMOあおぞらネット銀行 | 0.30%〜0.60% | 通常0.30%。証券コネクト口座で0.31%、ハビト支店口座で0.60%(100万円以下) |
| みんなの銀行 | 0.50% | 条件なし |
| UI銀行 | 0.30% | 条件なし(※特定商品口座「おサイフシリーズ」は0.50%) |
| メガバンク3行 | 0.30% | 条件なし |
| 住信SBIネット銀行 | 0.31%(SBIハイブリッド預金) | SBI証券との口座連携が必要 |
※住信SBIネット銀行は、通常の円普通預金は0.30%、SBI証券と連携したSBIハイブリッド預金が0.31%です(公式プレスリリース)。
※auじぶん銀行の金利はプレミアムステージの達成状況や連携サービスによって段階的に変わります。詳細は公式サイトをご確認ください。
※金利は2026年2月2日改定時点のものです。最新の金利は各銀行の公式サイトでご確認ください。
条件なしで比較すると、みんなの銀行の0.50%やあおぞら銀行BANKの0.75%(100万円以下)が目立ちます。
ちなみにほんの2年前、メガバンクの普通預金金利は0.001%でした。100万円を預けても税引前で年間10円程度にしかならなかったわけで、0.001% → 0.30%は実に300倍です。 改めて「金利のある世界」が来たんだなと実感しますね。
定期預金金利も17年ぶりの高水準に
普通預金だけでなく定期預金もかなり上がっています。
| 銀行名 | 1年もの定期預金金利 | 備考 |
|---|---|---|
| 大和ネクスト銀行 | 1.20% | 個人向け通常金利(大和証券の口座開設が必要) |
| オリックス銀行 | 0.85% | eダイレクト定期預金(公式) |
| SBI新生銀行 | 0.85%(1年もの) 1.00%(3ヶ月もの) | スタートアップ円定期預金(新規口座開設者限定) |
| メガバンク3行 | 0.40% | 約17年ぶりの水準 |
※金利は2026年2月2日時点の情報です。キャンペーン金利は期間限定の場合があります。最新の金利は各銀行の公式サイトでご確認ください。
メガバンクの1年定期が0.40%になったのは2008年11月以来、約17年ぶりとのことです。 大和ネクスト銀行にいたっては1年定期で1.20%と、ちょっとした株の配当利回り並みになっています。
100万円を1年間預けたら利息はいくら?
「金利が上がった」と言われてもピンとこない方もいると思うので、100万円を1年預けた場合の税引後利息を計算してみました。
| 預け先 | 金利 | 税引前利息 | 税引後利息(20.315%控除) |
|---|---|---|---|
| メガバンク普通預金 | 0.30% | 3,000円 | 約2,391円 |
| あおぞら銀行BANK | 0.75% | 7,500円 | 約5,977円 |
| メガバンク1年定期 | 0.40% | 4,000円 | 約3,187円 |
| 大和ネクスト1年定期 | 1.20% | 12,000円 | 約9,562円 |
※預金の利息には20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。
あおぞら銀行の普通預金に100万円を置くだけで年間約6,000円。
ちなみに、あおぞら銀行BANKは100万円以下が0.75%、100万円超が0.50%の段階金利です。仮に500万円を預けた場合は、100万円×0.75% + 400万円×0.50% = 27,500円(税引前)→ 税引後約21,912円になります。
2年前の税引前で年間10円程度の時代と比べると、かなり大きな変化ですね。
預金vs新NISA — 結局どう使い分ける?
さて、ここからが本題です。
「預金金利がこれだけ上がったなら新NISAやらなくてもいいのでは?」という意見について、実際に数字で比べてみます。
100万円を1年間運用した場合の比較:
| 運用先 | 期待リターン | 1年後の利益 | リスク |
|---|---|---|---|
| あおぞら銀行普通預金 | 0.75% | 約5,977円(税引後確定) | ほぼなし |
| メガバンク1年定期 | 0.40% | 約3,187円(税引後確定) | なし |
| 新NISAでインデックス投資(年利5%想定) | 5.0% | 約50,000円(非課税) | 元本割れリスクあり |
※インデックス投資の年利5%は過去の実績に基づく一例であり、将来のリターンを保証するものではありません。単年ではマイナスになる年もあります。
リターンの差は約8〜10倍あります。
もちろん新NISAのインデックス投資は元本割れのリスクがありますし、毎年5%のリターンが出るわけではありません。
ただ、5年・10年と長期で見た場合、預金金利0.75%ではインフレに追いつけない可能性が高いです。 2025年の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)の上昇率は通年で3.1%でしたので、預金金利0.75%だと実質的にはお金の価値が目減りしていることになります。
じゃあ預金は意味ないのかと言うとそんなことはなくて、使い分けが大事です。
私の場合はこんな感じで考えています。
- 生活防衛資金 → 高金利のネット銀行の普通預金に置く
- 1〜3年以内に使う予定のお金 → 定期預金
- 5年以上使わないお金 → 新NISAでインデックス投資
生活防衛資金はいつでも引き出せる必要があるので、どれだけ利回りが良くても投資に回すのはリスクが高いです。 逆に、5年以上使わないお金を預金に寝かせておくのはもったいない。
要は「いつ使うお金なのか」で預け先を分けるのが一番シンプルかなと思います。
まとめ
2026年2月、メガバンク普通預金は0.3%、あおぞら銀行BANKは0.75%に メガバンクの1年定期も0.4%と約17年ぶりの水準 ただし、インフレ率(2025年通年で3.1%)を考慮すると預金だけでは実質マイナスの可能性があります。
長期の資産形成には新NISAが依然として有利です。
「いつ使うお金なのか」で預金と投資を使い分けるのが大事ですね。
預金金利が上がったのは素直に嬉しいですが、だからといって投資をやめる理由にはならないかなというのが個人的な結論です。
むしろ「金利のある世界」になったことで、生活防衛資金の置き場所にも気を使えるようになったのはポジティブに捉えています。
日銀の追加利上げが2026年中にまだあるかもしれないので、定期預金については満期を分散させる「ラダー戦略」も検討してみると面白いかもしれませんね。
出典リンク
- 日銀 政策金利0.75%決定(2025年12月会合):日本銀行 公表PDF
- メガバンク普通預金0.3%引き上げ報道:ロイター(2025年12月19日)
- あおぞら銀行BANK 金利改定:あおぞら銀行 公式告知
- 住信SBIネット銀行 円預金金利改定:住信SBIネット銀行 プレスリリース
- オリックス銀行 eダイレクト定期預金:オリックス銀行 商品ページ
- 野村證券 追加利上げシナリオ:野村證券 WealthStyle
- 日本銀行 金利・預金関連統計(政策金利推移):日本銀行 公式サイト

