債券は「安定」と「ボラティリティ低減」のための定番の選択肢。短期で使う資金は円建て(国内債)で守り、長期で利回りを取りたいなら米国債や社債を一部組み入れましょう。
大事なのは「目的を決める」「為替ヘッジの有無を判断する」「デュレーションを管理する」この3つ。これだけ押さえれば、余計な失敗は避けられます。
※本ブログの情報は、特定の金融商品への勧誘を目的としたものではありません。投資の最終判断は自己責任で行ってください。
債券を買う目的
債券を買う理由は基本的に3つ。①利息で収入を得る、②資産の分散をする、③元本保全に寄せる。
どれを最優先にするかで「どの債券を買うか」が決まるため、迷ったらここから逆算しましょう。生活資金や数年以内に使う金は円で守り、5年以上の資産形成なら外債を含めて利回りを追うようなイメージです。
国内債券の選び方
国内債券のメリットは為替リスクがないこと。初心者や現金代替の役割に最適です。
代表的な選択肢とポイントは以下の通り。
- 個人向け国債:少額から買えて安全性が高い。変動10年・固定5年・固定3年から選べるので、目的に応じて満期を合わせる。
- 日本社債/社債ファンド:個人向け国債より高い利回りが欲しい人向け。個別社債は分散が効きにくいため、ファンドやETFで分散して取得する。
購入前に信託報酬・売買スプレッド・出来高(流動性)を確認。短期中心なら金利上昇に強く、長期中心は利回り上昇の恩恵がある反面、価格変動リスクも高い。
米国債(外債)の選び方
米国債の魅力は商品バリエーションの豊富さ(短中長、TIPS、社債)と市場の厚み。為替リスクが国内債券との最大の差です。ドル建てで得た利息を円に戻すとき、為替で損益が大きく変わる点を忘れてはいけません。
使い分け
- 為替変動を抑えたい → 為替ヘッジ付きファンド/ETF。ヘッジ費用が発生するので総コストで判断。
- インフレ対策 → TIPS(米物価連動債)を一部。TIPSは物価に応じて元本が調整され、利払いもその元本に基づく仕組みです(詳細はTreasury の説明参照)。
- 利回り追求 → 米国社債(投資適格=IG、ハイイールド=HY)を少量組み入れる。ただし信用リスク管理は必須。
海外ETFは出来高・経費率・為替スプレッド・売買コストを合算して比較。税制面では利子・分配金の扱いが国や口座で異なるため、課税面の事前確認も重要です。
運用テクニック
- ラダー型戦略:満期を段階的に分散して再投資の平均化を図る。ラダーは金利変動が大きい局面で特に有効。
- デュレーション管理:金利上昇が予想されるときはデュレーションを短く、逆なら長くする。デュレーションは「金利変化に対する価格変化の感応度」を示す指標。
- 実質コストを常に計算:信託報酬+スプレッド+為替コスト+ヘッジ費用を合算。表面の利回りだけで判断しない。
- 積立型を活用:債券ETFや投信を定期積立することで、価格変動のタイミングリスクを平準化できる。
- NISA活用の可否確認:一部の債券型ファンドやETFはNISA対象。税制メリットがあるか商品ごとに確認する。
よくある失敗とその回避法
- 為替リスク無視 → 外債比率に上限を設け、ヘッジや為替見通しを明確にする。
- 長期債一辺倒 → デュレーション短縮やラダーでバランスをとる。
- 手数料過小評価 → トータルコストで比較し、期待利回りを下振れさせない。
- 分散不足 → 発行体・期間・通貨で分散し、特定発行体やセクター偏重を避ける。
まとめ
- 自分の目的(インカム・防衛・分散)を明文化する。
- 短期資金は国内、長期は外債やTIPSを検討。為替ヘッジの有無は最初に決める。
- 小額で試して実際の値動き・コストを把握し、ラダーやデュレーションで微調整する。
債券は株式ほどのリスクを取りたくない方にピッタリな資産ですね。自分のリスク許容度に合わせて債券を資産に組み入れて運用していきましょう!
ということで今回はここまでになります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

